1日がスマホに始まり、スマホに終わる…
何かの待ち時間や仕事の休憩中、少しでもスキマ時間があると、手を伸ばして無意識にチェックしてしまうスマホ。
SNSのいいね❤︎やアプリの通知が気になってしまったり、スマホが手元にないと落ち着かない!そんな経験はないでしょうか?
めちゃくちゃ…あります。
どうも、だすけ(@dasuke_182)です。
現代社会を生きる私たちは10分に1回スマホを手に取り、平均1日に4時間以上をスマホに費やしています。
1日にスマホをさわる回数は平均2600回にも及ぶと言います。
スマホの登場により日々の生活は格段に便利になり、スマホ1つあれば何でもできるようになりました。
もはや体の一部と言ってもいいくらいです。
ですが、スマホの便利さに隠れている危険性に、どれくらいの方が気付かれているでしょうか?
本記事では、世界的ベストセラーにもなった『スマホ脳』から、スマホを使い続けることでどんな悪影響があるか、またスマホに依存しないためにはどうすればいいかを紹介します。
- ベストセラー『スマホ脳』について
- 『スマホ脳』の要約と読んでみた感想
- スマホと上手に付き合っていくテクニック
ベストセラー『スマホ脳』について
今回ご紹介する『スマホ脳』の著者は「アンデシュ・ハンセン」という方で、スウェーデンで精神科医の仕事をされています。
2016年には「一流の頭脳」という本も出版されていまして、人口が1000万人ほどのスウェーデンで、60万部の大ベストセラーを記録しました。
『スマホ脳』は、科学的根拠と生物学的な視点から、自分たちが日常でスマホを手放せなくなってしまった原因を様々なデーとともに分かりやすく解説してくれる一冊。
著者のハンセンさんは、私たちの脳は現代のデジタル技術の進歩についていけていないことを主張しています。
これまで狩猟採集生活を送ってきた人間の脳は、その生活様式に合わせて進化してきたため、特にここ最近の急激にデジタル化した今の環境に適応できていないのです。
データをとって論文にし学会に発表するのには何年もかかりますが、加速したデジタル社会ではデータが追いつけません。
パソコンやスマホから毎日大量の情報が入ってくる現代ですが、情報を処理する人間の脳は、狩猟と採集をして暮らしていた1万年前から変わっていないのです。
『スマホ脳』についての感想
寝る前のスマホの使用で睡眠の質が落ちる、スマホの使用で集中力が落ちる、SNSのチェックなどでついスマホを操作する事自体に夢中になる。
スマホの危険性はぼんやり認識してましたが、本書を見つけた時、ど直球なタイトルに「ドキッ!」とさせられ、すぐに購入。
最新の研究結果を基にしたデジタル社会の問題点が分かりやすくまとめられていて、非常にわかりやすく読み進めることができました。
また、Appleの創設者スティーブ・ジョブスが自身の子供達にデジタル機器の使用を制限しているという事実が全てを物語っていると感じました。
昔からは想像できないほど発展した今日のデジタル社会、スマホを持つほとんどの人に心当たりのある内容になっていると思うので、少しでも気になる方はぜひ読んでみて欲しい1冊です。
スマホが与える悪影響
スマホが与える影響として以下3つが考えられます。
- ブルーライトを浴びて睡眠不足に
- SNSを見て孤独を感じ、ネガティブな気持ちに
- スマホの使い過ぎによる集中力とIQの低下
それぞれ解説していきます。
ブルーライトを浴びて睡眠不足に
人間の働きとして夜になるにつれて、眠りにつく時間を知らせるメラトニンという物質が増加されます。
このメラトニンによって夜はしっかり眠ることができるのですが、光以外にもスマホやスクリーンから浴びせられるブルーライトによって脳がまだ昼間だと判断してしまい、メラトニンが減少してしまいます。
ブルーライトによって、メラトニンの発生が2〜3時間遅れることが判明しています。
また、スマホを寝室に置くだけで、睡眠時間が少なくなったというデータも指摘されています。
このせいか、現代人はどんどん眠れなくなっている様ですね。
寝室で寝る前にスマホ、習慣になっていませんか?
うっ、大いに自覚ありです…
自分自身の経験からも、就寝前はSNSをチェックしたり、ネットサーフィンをしたりして目が冴えてしまい寝付けなくなったことが何度もありました。
少なくとも寝る30分〜1時間前はデジタル機器に触れないようにしたいものです。
SNSを見て孤独を感じ、ネガティブな気持ちに
ボタンひとつをタップするだけで、何億人という人と繋がることのできるSNS。
スマホ1つであらゆる情報を得られるようになりましたが、SNSを使い過ぎると悪影響がある様です。
実際に2000人近くのアメリカ人を調査したところ、SNSを熱心に利用しているほど孤独を感じていることが判明しました。
現実(リアル)の人間関係が減り、他人がどれだけ充実しているか、幸せかという情報を大量に浴びせられているからではないでしょうか。
自分は以前Facebookを利用していた頃、昔の知り合いが、自分よりも先に結婚し子供ができた写真を投稿してるのを見かけたり、華やかそうで充実した生活を見かけてとても惨めな気持ちになったことがあります。
…実際、比べる必要は全くないんですよね。
この「羨ましい」という気持ちや「嫉妬」を感じてしまうせいで、孤独を感じてしまうんですよね。
SNSはしっかりと目的を持って使えばメリットがありますが、ダラダラと目的もなく使用するのは避けたいところです。
スマホの使い過ぎによる集中力とIQの低下
スマホを使い過ぎると、集中力が下がり頭が悪くなります。
実際にイギリスではロンドン、マンチェスター、バーミンガム、レスターにある複数の学校で、スマホの使用を一時的に禁止しました。
生徒たちは朝にスマホを続けて、学校が終わったら返してもらうという生活を繰り返しました。
その結果、スマホを預けた生徒の成績が上がったのです。
単純にスマホに使う時間が減ることで、集中力が上がるからです。
そもそも人間の脳はマルチタスクに向いていません。
複数のことを同時にこなしているつもりでも、実際は集中の対象を切り替えているだけで、脳はタスクからタスクへと集中を切り替えるのにエネルギーと時間を必要とします。
また、大学生500人の記憶力と集中力を調査すると、スマホを教室の外に置いた学生の方が、サイレントモードにしてポケットにしまった学生よりも良い結果が出た様です。
スマホを禁止すると集中力が上がった事例ですね。
スマホは使わなくても、近くにあるだけで集中力が下がるということです。
サイレントモードにしていたのに、ポケットの中にあるだけで集中力を奪う、本当怖いですね。
何か作業するときは、スマホを手元から離すことをおすすめします。
スマホと上手く付き合うには○○
上記の項目では「スマホが与える悪影響」について解説しました。
ではその悪影響に立ち向かうためには、一体どうすればいいのでしょうか?
結論から言いますと、運動です。
少しの運動でも効果的
約100人の小学5年生に4週間運動をさせてから、心理テストを行う実験をしました。
結果、集中力が増しただけでなく、1つのことの注意を向けるのも上手くなり、情報処理まで速くなったそうです。
データでは6分程度とのことだったので、いかに運動するということのコスパがいいか分かる結果になりました。
全ての運動に効果がある
であれば、何の運動が効果的なの?と思いますよね。
結果から言いますとあらゆる運動に効果があったそうです。
散歩、ヨガ、ランニング、筋トレなんでもです。
運動することによって知能の処理速度が上がることがわかっています。
確かに体を動かすと頭がスッキリするし、文武両道ってそういうことだったんですね。
スマホに依存しない対策
他にもハンセン氏はデジタルを生きる現代にこんなアドバイスをしています。
いくつか紹介させていただきます。
自分のスマホ利用時間を知る
1日に何度スマホを手に取り、どのくらいの時間を費やしているかアプリを使うことを薦めています。
自分を知ることが変化の第一歩です。
目覚まし時計と腕時計を買う
スマホに頼りきらないことが大事です。
ジムで筋トレする時は、インターバル中にスマホを触るのをやめ、タイマーを使うことにしました。
その方が集中できる気がします。
人と会っている時は一緒にいる相手に集中する
画面の向こうの誰かより、目の前の相手です。
自分がスマホを使えば相手も使い始めます。
異性とのデートなどで、特に気をつけたいですよね。
寝る時はスマホを寝室に置かない
少なくとも30〜1時間前には使用をやめましょう。
電磁波の影響も考えられますよね。
どうしてもスマホを置く場合は、着信音を消しマナーモードに。
最後に
いかがだったでしょうか?
- SNSを使うほど孤独になり、人生の満足度が下がる
- ブルーライトが体内時計のリズムを狂わせて、睡眠の質を低下させる
- スマホの使い過ぎは集中力が低下しIQも下がる
世の中は昔に比べて便利なもので溢れるようになりましたが、依存のし過ぎは良くないことがわかります。
何事もほどほどの距離感を持って上手く付き合っていきたいですね。
今回紹介した著書『スマホ脳』はの内容はごく一部文になり、伝えきれていないことがたくさんあります。
繰り返しますが、少しでも気になる方はぜひ読んでほしいです。
また、アンデシュ・ハンセン氏の他の著書である『運動脳』にの内容に触れた以下の記事もおすすめです。
以上になります。
ありがとうございました。